事業戦略に基づいた新規知的財産権を取得し、
他社権利の尊重と侵害防止に努めることにより
自社事業の自由度を確保し経営に貢献する。
日本光電では、2030年に向けた長期ビジョン「BEACON 2030」に基づき、優先的にリソースを投入する領域を絞り込み、事業の競争力強化につながる知的財産の創出に取り組んでいます。事業企画部門・開発部門と知的財産部門が連携し、他社の特許や製品を把握した上で、知的財産のポートフォリオ構築を戦略的に進めています。また、グローバルで事業が拡大する中、海外グループ子会社との連携を強化し、海外での知的財産リスクの低減にも取り組んでいます。
生体計測機器 脳波計、筋電図・誘発電位検査装置、心電計、心臓カテーテル検査装置、診断情報システム、関連の消耗品(記録紙、電極、電極カテーテルなど)、保守サービスなど |
16% |
生体情報モニタ セントラルモニタ、ベッドサイドモニタ、バイタルサインテレメータ、臨床情報システム、関連の消耗品(電極、センサなど)、保守サービスなど |
66% |
治療機器 除細動器、AED、人工呼吸器、心臓ペースメーカ、麻酔器、人工内耳、関連の消耗品(電極パッド、バッテリ、アブレーションカテーテルなど)、保守サービスなど |
9% |
その他 血球計数器、臨床化学分析装置、超音波診断装置、関連の消耗品(試薬、衛生用品など)、設置工事・保守サービスなど |
9% |
動脈血中の酸素飽和度(ヘモグロビンがどの程度酸素と結びついているか)を、採血なしで連続的に測定するパルスオキシメータの原理は、当社の技術者 故 青柳 卓雄氏が、1974年3月29日に特許出願(光学式血液測定装置)し、パイオニアとして認定されました。その功績が認められ、2002年に紫綬褒章、2015年にIEEE Medal for Innovations in Healthcare Technology等を受賞しています。また、2020年には、ASA(American Society of Anesthesiologists:米国麻酔科学会)から栄誉賞(Honorary Member Award)を受賞しました。この賞は、この40年間でこれまで7名に授与されています。
日本光電では、意匠権の活用によるデザイン保護に加え、各種デザイン賞へ応募しデザイン情報を発信しています。グッドデザイン賞は、2013年度から2023年度まで11年連続で受賞しています。詳細は、当社プレスリリースをご覧ください。
<デザイン賞 受賞例>
グッドデザイン賞 |
キッズデザイン賞 |
レッド・ドット・デザイン賞 |
|
商品名 |
自動体外式除細動器 AED-2100 (国産初のAED) |
心電図検査用電極 (吸着電極(子供向け)) |
EEGヘッドセット AE-120A |
意匠権 獲得国 |
日本、米国、欧州、中国、韓国 |
日本 |
日本、中国 |
日本光電の発明者が公開済みの特許内容を発表し、参加者が投票する特許フォーラムを2010年から開催しています。最多投票となった特許は社員表彰の対象となり、その発明者が受賞講演を行っています。また、外部の弁理士等を招き技術者向けに講演会を開催しています。これらの活動を通じて、特許に対する見識を高めるとともに、アイデアを共有し、今後の技術開発に向けたアイデアの創出に取り組んでいます。
3ヵ年中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」では、生体情報モニタ、人工呼吸器、デジタルヘルスソリューションへの積極投資を行うとともに、「患者さんに優しいセンサの開発・提供」「アラームマネジメント高度化」をサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)に特定しています。3年間累計の研究開発投資額は235億円程度を見込んでいます。
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- 「長時間心電図解析装置 DSC-5000 シリーズ」が2015年度 グッドデザイン賞を受賞
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- 「携帯型受信機 ZT-210P パームビュー」が2014年度 グッドデザイン賞を受賞
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