日本光電は、この度「ブレスキュー NRM-1300」で、2022年度グッドデザイン賞(Gマーク)を受賞しました。グッドデザイン賞は公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。日本光電の受賞は10年連続となります。
当社は、医療機器メーカとして「エレクトロニクスで病魔に挑戦」をモットーに事業を展開しています。今回受賞した製品も、医療や人々の健康な日常に貢献することを第一に考えて開発しました。
「ブレスキュー NRM-1300」は、新生児の死亡率および重篤な後遺症の低減を目指し開発された、新生児蘇生に特化した生体情報モニタです。
【受賞対象のデザインについて】
「医療機器デザインで人類の幸福に貢献する」という当社デザイン理念のもと、生まれて間もない新生児の命を守るために、これまでにない新たな価値を提供する、先進的かつ高品質でユーザビリティに優れたデザインを目指しました。
ブレスキューは、出生直後に自発呼吸できない仮死状態の新生児の生体情報を測定し、ディスプレイへのバイタルサイン表示とLEDによる陽圧換気アシストを行うことで、医療従事者による適切な蘇生処置を支援する装置です。陽圧換気アシスト機能により、点滅するLEDとディスプレイのイラストで「換気のタイミング」や「適切な換気量」の把握を視覚的に支援します。また、小型軽量かつ可搬性を考慮した本体設計により、国によって異なる多様な設置環境や運用への最適化を実現しました。医療従事者の教育用ツールとして、新興国での新生児蘇生法の普及にも貢献します。
今回の受賞では、審査委員から次のような高い評価をいただきました。
「新生児への適切な蘇生処置を行うために、光による換気ガイドや、換気のための指標を明確な色分けとアニメーションによって示したGUIなど、一刻を争う現場で直感的に情報を伝える工夫が凝らされており、まさに命を守るためのデザインがここにある。持ち運びに配慮したコンパクトなフォルム、そして途上国の環境を考慮した乾電池対応など、国を問わず包括的に課題の解決に向き合ったデザインを高く評価したい。現状では競合する製品は存在しないとのことで、この課題に着目し、真摯に取り組んだ企業姿勢にも敬意を表したい。本製品によって一人でも多くの新生児が救われることを切に願う。」
<プレスリリースはこちら>
ブレスキュー NRM-1300
https://www.nihonkohden.co.jp/news/22072901.html
【グッドデザイン賞とは】
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
http://www.g-mark.org/
- 本リリースは、当社の取り組みを報道関係者や株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様にお伝えすることを目的としたものであり、一般の方への医療情報の提供や顧客誘引を目的としたものではありません。