PEOPLE 08 - サービスエンジニア

徹底した管理で
故障を防ぎ
一人でも多くの
『当たり前』を守る。
M.I.

日本光電工業株式会社
AS北関東サポートセンタ

2020年入社
総合理工学研究科 電気・化学専攻 卒

伊東 瑞樹
生まれつき難聴であったことから、幼い頃より人工内耳を装用しており、医療機器への興味から工学部へ進学。
人工内耳装用者が集うキャンプへ参加した際に日本光電の営業と出会い、話を聞く中で扱う製品の幅広さや、自社製品に誇りを持つ姿に感銘を受けて入社を決意。
現在はサポートセンタにて、医療機器の点検に使用する試薬や機器の管理を担当。

CHAPTER 01

動くべき機器が
動くから、
救えるべき命が救える。

人の命を救い、健やかな毎日を守るために医療関係者に求められるものは何か。確かな技術、経験に裏打ちされた知識、患者さんに寄り添ったカウンセリング。いずれも欠かすことのできない素養には違いないが、それら全てを支えているのが医療機器と言っても過言ではない。正確かつ迅速に患者さんの容態を把握できなければ、どれほど知識や技術があろうとも、それらを活かす術はない。

必要な時に、必要な機器が動く。言葉にすれば当たり前に聞こえるが、その当たり前を守ることが私の使命。私自身、人工内耳が問題なく稼働するという当たり前に日々助けられながら生活しており、同じような境遇にある人達を何人も目にしてきた。だからこそ、当たり前を守りたいという想いは人一倍強い。いつも通りの稼働を守るため、医療機器の点検に関わる試薬や点検用の機器の管理を徹底する。医療体制を稼働させ続けることで、救われるべき命が救われ、守られるべき健康が守られる。それが私の仕事であり、使命だ。

CHAPTER 01

CHAPTER 02

稼働を守るために
必要なことを
考え、行動に移す。

仕事内容は大きく、試薬管理と医療機器管理の2つ。試薬に関しては、血球計測器と呼ばれる血液検査の機器で使用される試薬の管理を担当。常に必要な数を準備しておくことは当然のこと、保管温度や保存期間に至るまで徹底的に管理。いつ、どこで、誰に使われようとも正しく機能する状態を保ち続けている。医療機器管理に関しても同様。常に十分な数の機器を揃えるだけでなく、あらゆる動作が正確に行えるかを確認しながら丁寧に管理。万が一に備えて代替機の準備も欠かせない。

ただ、これはあくまで基本的な業務の一部。私の部署は、これさえやっておけば大丈夫といった決められた仕事はない。あくまでミッションは、つつがなく点検を行うことができるようサポートすること。そのためにいつまでにどんなことをしておけば良いか。どんな備えが必要か。自ら考え、柔軟かつ迅速に行動へ移し続けることが求められる。その重要性を体感したのは、救急車に搭載している機器をメンテナンスした時のことだった。

CHAPTER 02

CHAPTER 03

自らの可能性に
蓋をせず、
当たり前の
レベルを高めていく。

あらゆる施設の点検をサポートしているが、中でも消防局は迅速な対応が求められる。救急車の出動という事態は緊急度が高い状況であり、医療機器が故障した際のリスクも大きい。かつ、いつ出動要請がかかるかもわからないため、迅速な対応も求められる。先日に至っては、点検が終わったまさにその直後、出動要請が出たのだ。もし、対応が数分でも遅れていたら、点検が間に合わなかったかもしれない。点検せずに出動していたら、機器が稼働しなかったかもしれない。その結果、救われるべき命が救われなかったかもしれない。そんな緊張感と責任感を再認識した出来事だった。

今後も、動くべき機器が動くという当たり前を守り続けたいという想いに変わりはない。ただ、当たり前のレベルをもっと高めていきたいと考えている。例えば脳波計をはじめとした、専門的な知見を必要とするあらゆる機器への対応力も高める必要がある。障がいを持っているからと勝手に自分に制限をかけずに、現場での仕事に携わり、もっと広く深い知識を身につける。それが、自身の成長だけでなく、現場の医療サービス向上や日本医療の進歩にすら繋がると、私は信じている。

CHAPTER 03
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