PEOPLE 07 - サービスエンジニア

点検作業で故障を
防ぎ
いつも通りの
医療を守る。
H.O.

日本光電工業株式会社
カスタマーサービス本部
AS東京 本郷東サービスセンタ

2013年入社 理工学部 卒

大江 勇人
幼い頃に母を亡くした経験から、同じような境遇にある人を救いたいと思い、医療業界を志望。
日本光電社員の人柄に惹かれ、2013年に新卒入社。横浜で3年間の勤務を経て、現在は本郷東サービスセンタ所属。
サービスエンジニアとして機器の点検及び修理、提案活動に従事している。

CHAPTER 01

機器を守ること、
それは命を守ること。

機器の故障。それはメーカにとって、最大の敵。どれほど心血を注ぎ、技術の粋を集めた機器をつくり上げようと、壊れてしまえばただの置物。命を左右する機器ともなれば、その故障はより致命的だ。一方で、絶対に壊れない機器もまた存在しない。必ず壊れる。しかし、壊れてはいけない。この矛盾に向き合うのが、私の仕事だ。

機器の点検や修理を行うこと。また、過去の分析データをもとに、事前に部品交換を行う予防保守を行うこと。それは、機器を守るだけでなく、命を守っている。そう思えるようになったのは、伊豆諸島を担当してから。往路だけで丸一日。遠く離れたこの島では、機器が壊れてもすぐに修理に来てくれる人はいない。機器の故障が、命に直結する環境だ。

CHAPTER 01

CHAPTER 02

いつも通り。
それが一番の価値。

島に着くや否や、島内の病院を回りながら機器の点検を開始。潮風が吹く立地のため、錆による故障リスクも高い。細心の注意を払って点検し、少しでも故障の予兆があれば入れ替えの提案を行う。病院の皆さんが、よく口にする言葉がある。「特に変わりないよ、ありがとう」。何も起きない。いつも通り。それが一番の価値だと気付かせてくれた言葉だ。

離島を担当するまでは、修理業務にやりがいを覚えていた。故障しているときが、病院の方が一番困っているとき。修理を行っていると、困りごとを解決している実感を得られた。一方で、点検は大きく感謝されるわけでもなく、成果も見えづらい。しかし、その点検こそが、毎日の診察や治療を支え、患者さんの命を守っていると気付いたのだ。

CHAPTER 02

CHAPTER 03

機器の故障で
救われない
人をなくしたい。

以来、点検サービスの営業にも一層力を入れるようになった。点検は有償サービスであり、契約していただかないと点検できない。そのリスクを、私は離島での活動で痛いほどわかっていた。機器が動くという当たり前を守ること。それがどれほど大切なことか、自分の想いを病院に説いて回った。そして気付けば、社内で契約件数一位を獲得していた。

私の目標は、点検サービスの契約受注でも、故障対応でもない。目指すのは、機器の故障で救われない人をなくすこと。そのために機器のダウンタイムをゼロにすべく、IoTを駆使した医療機器のリモート監視システムの導入という取り組みも始めている。こうした取り組みを続けていけば、日本の医療、そして日本光電への信頼も高みへ近づくと信じている。

CHAPTER 03
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