水ストレス地域における水資源使用の取リ組み

日本光電では、事業を展開する各地域における水ストレス地域の特定とリスク評価を行っています。WRI(世界資源研究所)が開発した水リスクマップAqueductで確認したところ、全18拠点が、他の地域と比較し相対的に水ストレスの高い地域であることがわかりました。現時点では、水ストレス地域において水に関する問題は顕在化していないものの、引き続き、各地域の規制に適切に対応するとともに、水の適正使用や効率使用、安全供給に取り組んでいきます。
なお、生産を行っていない一部の海外販売子会社では実績値を取得できていないことから、現在データ収集を進めています。

米州

アメリカ、メキシコ、ブラジル (6拠点)

欧州

ドイツ、イタリア、イギリス、スペイン (5拠点)

アジア州

インド、アラブ首長国連邦、韓国、中国 (7拠点)

水管理計画

日本光電では、血球計数器の試薬を生産していることから、マザー工場である日本光電富岡における取水量が全体の46%を占めています。日本光電富岡では、試薬の生産に必要な水使用量の年間目標を設定するとともに、取水量と排水量を把握し計画を超過しないよう適切に維持管理することで、水資源の有効活用に努めています。

水資源負荷の少ない製品の提供

日本光電では1972年の製品化以来、コンパクトで使いやすさを追求した血球計数器を開発、販売してきました。最新機種のMEK-1300シリーズは、従来機種と比較し、血液検査に対する安全性、迅速性、利便性、正確性、製品のメンテナンス体制の向上に加え、検査時における血液の希釈や、機器内の洗浄に使用する試薬の使用量を年間約20%削減~{※}し、排液排出量の削減を実現しています。

 

全自動血球計数・免疫反応測定装置 MEK-1303
拡大
全自動血球計数・免疫反応測定装置 MEK-1303

※ 当社最新機種(全自動血球計数器MEK-1300シリーズおよび全自動血球計数・免疫反応測定装置MEK-1303)と、従来機種(全自動血球計数器MEK-6500シリーズ)にて1日10件の検査を実施した場合の比較結果。

法規制への対応

日本光電では、水に関する重大な違反や罰金・制裁金の支払い、重大な漏出はありません。また、国内・海外のすべての拠点において、水質・水量の許認可・規制等に関して、不適合や法令違反は発生していません。