新中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」をスタート
全社収益改革を実行し、成長領域への投資を本格化

 

 

代表取締役社長執行役員
Chief Executive Officer

株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。当社グループは、2024年3月31日をもちまして第73期を終了いたしましたので、ここにその概要をご報告申し上げます。
第73期の連結売上高は、円安の影響もあり過去最高を更新できました。国内では、消耗品・サービスやITシステム商談が好調に推移した一方で、海外では、看護師不足やインフレに伴う医療機関の経営悪化や中国での反腐敗運動の影響もあり、欧州が現地通貨ベースで減収となり、北米、中国も計画を下回りました。在庫評価減の増加に伴う売上原価率の上昇、人員の増強および研究開発投資に伴う販管費の増加により、営業利益は減益となりました。
期末配当金は1株当たり31円とし、中間配当金30円と合わせて年間61円とさせていただきました。株主還元の指標・目標は、「連結配当性向30%以上」から「連結総還元性向35%以上」に見直しました。本年2月に実施した自己株取得11億円を含む連結総還元性向は36.7%となります。また、7月1日を効力発生日として、普通株式1株につき2株の株式分割を予定しているほか、8月以降、取得価額100億円を上限に自己株取得を予定しています。
4月からスタートした新中期経営計画「BEACON 2030 Phase II」では、全社収益改革を実行し成長領域への投資を本格化するとともに、新たな事業モデルの構築および既存事業との連携を強化します。3つの指標「成長性」「収益性」「資本効率性」の目標達成に向け、「製品競争力の強化」や「北米事業の成長に注力」など6つの重要施策に取り組みます。第74期は、売上高2,290億円、営業利益230億円を見込んでいます。利益面では、在庫評価減の減少等により粗利率の改善を想定しています。販管費は、賃上げ等による人件費の増加を見込むものの、人員生産性の改善に注力します。
株主の皆様におかれましては、より一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。