脳波計は、主に病院の検査室で使用されています。
頭に20個ほどの電極をつけて、脳波(脳の活動による微小な電気信号)を測定し、その変化を記録します。
頭痛やめまいの原因や、てんかん、脳血管障害、神経疾患、睡眠障害等があるかどうかを確認することができます。脳死判定でも使用されています。
心電計は、主に病院の検査室や診療所で使用されています。
胸に6個、手首と足首に4個の電極をつけて、心電図(心臓から発せられる電気信号)を検査します。
健康診断等でも行われ、不整脈があるかどうかを調べる、最も一般的な検査です。
臨床用ポリグラフは、主に心臓カテーテル検査室で使用されています。
カテーテル(体表面から心臓に挿入する管状、ワイヤ状の医療用具)から、心臓内部の心電図や血圧、心拍出量、弁の面積等を測定、分析します。
心不全や不整脈、虚血性心疾患の精密検査に使用されます。
生体情報モニタは、手術室やICU(集中治療室)、病棟等、様々な医療現場で使用されています。心電図や体温、SpO_{2}(動脈血酸素飽和度)、NIBP(非観血血圧)等を連続的にモニタリングしています。
容態が急変した場合にはアラームでお知らせし、迅速な処置につなげます。
1人の患者さんをモニタリングするベッドサイドモニタや、ナースステーション等で複数の患者さんを集中管理するセントラルモニタがあります。
除細動器は、主に手術室や救命救急センタで使用されています。
心室細動(心臓の筋肉がけいれんしてポンプ機能を失った状態)を起こした心臓に電気ショックを与えて、治療を行います。 一般市民の方でも使うことができるAED(Automated External Defibrillator;自動体外式除細動器)も除細動器の一つです。
人工呼吸器は、手術室やICU(集中治療室)、病棟等、様々な医療現場で使用されています。呼吸管理が必要な患者さんの呼吸を機械的に補助します。患者さんの肺の状況にあった呼吸管理を行えるよう、必要な項目をモニタリングし、患者さんおよび医療スタッフをサポートします。
重症患者さんに使われる侵襲型(気管挿管型)、軽症患者さんに使われるマスク型があります。
血球計数器は、主に検体検査センタや診療所の血液検査で使用されています。血液中の赤血球・白血球・血小板の血球数や、赤血球中のヘモグロビン量を測定することで、様々な病気や感染症の有無を確認することができます。
臨床化学分析装置は、体内の炎症や組織細胞の破壊のマーカであるCRP(C反応性タンパク)や糖尿病の診断指標であるヘモグロビンA1c(HbA1c)を測定することができます。