日本光電はこの度、ネットワーク対応型の脳波アンプユニット JE-940Aを搭載した、脳波計 EEG-1200シリーズ ニューロファックス(EEG-1260 Next)を発売しました。
本製品は、患者さんと検査者の双方にやさしい“Designed for customer centric examinations”をコンセプトに開発しました。近年、Neurocritical Care~{※1}や、てんかん診療におけるトリートメントギャップ~{※2}解消の重要性が高まり、検査室外における機動性の高い脳波測定が求められています。本製品は、当社のコア技術Human Machin Interface(HMI)~{※3}の一つである脳波アンプをネットワーク対応型としたほか、脳波測定における長年の課題であるアーチファクト~{※4}対策を強化しました。検査室はもとより、救急外来やICU、一般病棟等の院内の様々なサイトにおける脳波測定の要望に柔軟に対応できるソリューション提供を通じて、医療現場における業務効率改善を目指します。
本製品の価格は592万円(税込652万円)(標準構成)で、国内の医療機関において今後3年間で300台以上の販売を見込んでいます。

本製品の主な特長は次のとおりです。
1.Portable Solution
脳波測定を中断することなく、患者さんがトイレ移動やベッド移動できるよう、脳波アンプユニットの質量を40%軽量化(当社従来品比*)。約1.5時間の検査が可能なバッテリユニットと内部メモリを脳波アンプユニットに搭載。脳波アンプユニットを脳波計本体に再接続すると測定データを自動結合し、脳波データの連続性を担保。
* 脳波アンプユニット JE-940Aと電極接続箱 JE-921Aの比較。

 

2.Neuro Shadowing
患者さんから離れた場所でも脳波データのモニタリングや脳波計を操作できるリモート機能(Neuro Shadowing)を搭載。ナースステーションからICU等にいる患者さんの脳波データをモニタリングするとともに、臨床検査技師のいる検査室や専門医のいる外来から脳波計を操作するなど、リアルタイムかつ多職種で脳波データを活用できる新たなワークフローを提供。

 

3.Reliable Examination & Analysis
検査者・判読者にとってフラストレーションの一因であるアーチファクト対策を徹底。波形品質をリアルタイムにSQI値として可視化し、アーチファクトの原因を通知することで、検査データの品質向上をサポート。脳波データ再生時にアーチファクトの成分を除去するArtifact Reduction機能を搭載し、脳波判読の効率化をサポート。

<用語説明>

  1. Neurocritical Care:脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍等の脳神経疾患の集中治療。
  2. トリートメントギャップ:本来治療が必要であるにも関わらず、治療にかかっていないこと。
  3. HMI:人間と機械との接点。当社の場合、センサ技術、信号処理技術、データ解析技術の総称。
  4. アーチファクト:脳波に混入する外部ノイズや筋電図等の信号。

<主な製品仕様>

入力インピーダンス 200MΩ
感度 OFF、1~200μV/mm
A/Cフィルタ 50/60Hz 1/25以上減衰
表示チャネル 64ch+1マーク
表示方式 カラー液晶ディスプレイ
寸法・質量 EEG-1260:幅504×高さ1,220×奥行739mm 約69kg
     (架台KE-122A、VL-122A使用時)
JE-940A:幅122×高さ216×奥行44mm(突起部除く)、約0.6kg

<医療機器認証番号>218AHBZX00013000
<クラス分類>管理医療機器、特定保守管理医療機器
<医療関係者向け製品紹介ホームページ>
https://medical.nihonkohden.co.jp/iryo/products/physio/03_eeg/eeg1260next.html

 

<製品写真>

Artifact Reduction
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Artifact Reduction
SQI(Signal Quality Index)
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SQI(Signal Quality Index)

脳波計 EEG-1200シリーズ ニューロファックス
EEG-1260 Next

 

お問合せ先: 事業戦略本部 企画統括部 医療機器企画部
TEL 03-5996-8016

 

  • 本プレスリリースは当社の取り組みを報道関係者や株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様にお伝えすることを目的としたものであり、一般の方への医療情報の提供や顧客誘引を目的としたものではありません。