日本光電の技術者 故青柳卓雄 工学博士が、この度、ASA(American Society of Anesthesiologists:米国麻酔科学会)より栄誉賞(Honorary Member Award)を受賞しましたのでお知らせします。本賞は、麻酔科学または関連分野で傑出した功績を残した医師、科学者、会員を称えるものです。青柳は、世界中で患者さんのモニタリング等に使われているパルスオキシメータなど基幹技術の開発に長年従事してきました。

日本光電の歴史は、1940年代後半に遡ります。当時電子工学を研究していた創業者 故荻野義夫は、小鳥の翼の神経筋を使った実験に感動を受け、医学と工学の接点を研究することで、人の命を救うことができればという強い想いに動かされました。1951年、病魔の克服と健康増進に先端技術で挑戦し世界に貢献する企業を目指し、日本光電を創業しました。

青柳が1974年に発明したパルスオキシメトリの原理を用い、当社は世界初のイヤオキシメータを1975年に発売しました。現在、世界中の医療現場において、パルスオキシメータは、心疾患や肺疾患の患者さんの治療の意思決定や救命に役立っています。

当社取締役 上席執行役員 米国事業本部長の田中栄一は、次のように述べています。「米国麻酔科学会 栄誉賞は、国際的に麻酔科学に多大な貢献があった方に送られる最高の栄誉で、この40年間でこれまで7名に授与されています。日本人として初めて受賞された青柳博士に代わって賞を受け取ることができ、非常に身の引き締まる思いです。」

創業以来70年、日本光電は医療現場に根差した技術開発に取り組んできました。本受賞を励みに、今後もグローバルな医療課題の解決で、人と医療のより良い未来の創造を目指します。

 

※  本内容は、米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。