日本光電はこの度、当社初のNPPV(非侵襲的陽圧換気)~{※1}を行う「NKV-330 人工呼吸器」を発売しました。これまで培ってきたHMI(Human Machine Interface)~{※2}技術や生体情報モニタリング技術を融合し、医療現場の困りごとを解決するために開発した製品であり、質の高い人工呼吸管理の実現を目指します。
本製品は、多彩な換気モードに加えてハイフローセラピー(O_{2} Therapy)~{※3}モードを標準搭載しているほか、酸素化・換気の評価指標であるCO_{2}、SpO_{2}のモニタリングができるため、安全な人工呼吸管理をサポートします。NPPVで使用するマスクは、日本人の骨格形状に合うよう独自にデザインし、より快適なフィット感を実現したことで、患者さんのQOL向上につなげます。バッテリも搭載しており、ERやICU、一般病棟だけでなく、院内搬送やリハビリテーション等でも使用することが可能であり、本製品1台で様々な医療現場の患者さんに適切な呼吸管理を提供します。
本製品のセット価格は、420万円(税抜)で、国内・海外の医療機関において3年間で1,200台以上の販売を見込んでいます。

本製品の主な特長は次のとおりです。
1.ハイフローセラピー(O_{2} Therapy)モードを搭載
NPPV人工呼吸管理で一般的な換気モードに加えて、近年急速に普及が進んでいるハイフローセラピーモードを標準搭載。様々な医療現場に適した人工呼吸管理を提供。

2.患者さんのQOL向上につながるマスク
日本人の骨格形状にフィットするようにマスクを独自にデザイン。フィッティング性の向上でリーク(空気もれ)が低減したほか、皮膚トラブルのリスクも軽減し、患者さんの快適性が向上。

3.NPPV中のCO_{2}/SpO_{2}モニタリングを実現
当社独自の技術を応用し、専用マスクと組み合わせることでNPPV中のCO_{2}モニタリングを実現。SpO_{2}を含む充実したモニタリング機能により安全な人工呼吸管理をサポート。

4.診断に貢献するレビューデータ
最大72時間のイベント履歴、波形データ、計測値をトレンドデータとして保存。過去のデータをレビューすることで、患者さんの状態変化の経過を把握し、設定変更や治療方針の決定が可能。

5.バッテリを搭載したコンパクトな本体
NPPV人工呼吸器として小型軽量化を実現。小型軽量にも関わらずバッテリを搭載(約2時間の動作)。院内搬送やリハビリテーションでの使用も可能。

<用語説明>

※1 NPPV(non-invasive positive pressure ventilation):非侵襲的陽圧換気。気管内挿管や気管切開を行わない人工呼吸管理。

※2 HMI(Human Machine Interface):人間と機械との接点。

※3 ハイフローセラピー:鼻カニューレにより、高流量(30~60L/分)で高濃度(21~100%)の酸素を投与する呼吸管理法。

<主な製品規格>

換気モード :

SPONT-PS、S/T、PCV、PRVC、PPV、O_{2} Therapy

ディスプレイ :

12.1インチ TFTカラーLCD

波形表示項目 :

気道内圧、フロー、ボリューム、脈波、CO_{2}(最大5トレース)

寸法 :

幅330×高さ340×奥行175mm(本体のみ、突起部含まず)

質量 :

7.6kg(本体のみ、バッテリ含む)

<医療関係者向け製品紹介ホームページはこちら>
NKV-330
https://medical.nihonkohden.co.jp/iryo/products/resp_resus/ventilator/nkv330.html
NPPVフルフェイスマスクシリーズ
https://medical.nihonkohden.co.jp/iryo/products/supplies/resp/vm310z.html
CO2センサキット TG-980シリーズ(NPPV cap-ONEマスクセット)
https://medical.nihonkohden.co.jp/iryo/products/supplies/resp/vm330z.html

<製品写真>

NKV-330 人工呼吸器

 

お問合せ先: 呼吸器・麻酔器事業本部 事業企画部
TEL 03-5996-8032

 

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