日本光電はこの度、主に難治性てんかんの外科治療を目的とした脳波測定に⽤いられる滅菌済み頭蓋内電極の新製品として、細径深部電極 NE-730A/750AとLSBアンカーボルト NA-A4AA/BAを発売しました。
本製品は、2025年7月に完全子会社化した米国アドテック(株)においてSEEG※1を主目的に開発しました。これまで、米国等では販売されていましたが、日本で承認を取得し発売に至りました。
てんかん外科治療の一つである焦点切除術※2では頭蓋内脳波検査が行われていますが、これまで日本では開頭を伴う侵襲性の高い硬膜下電極が用いられており、患者さんの負担が大きいことが課題でした。一方、先進国をはじめとする海外では細径深部電極とアンカーボルトが一般的に用いられており、穿頭孔から複数の細径深部電極を留置、アンカーボルトで固定し、脳深部の脳波を低侵襲で記録できます図1。脳波測定に加え、電気刺激によるてんかん発作の焦点特定や脳機能の同定※3の補助など、脳波計との連携によるソリューションの提供を通じ、患者さんの安全や医療の質向上、医療現場の業務効率向上に寄与することを期待しています。
当社は、創業以来、てんかん等の検査・診断で⽤いる脳波計を開発・⽣産・販売し、日本でトップシェアを有するとともに、グローバルでも⾼い評価と市場シェアを獲得しています。アドテック(株)の頭蓋内電極と組み合わせることで、総合的な治療ソリューションの提供を目指します。
本製品(細径深部電極)は、日本のてんかんセンター等の医療機関において今後3年間で2,300本以上の販売を見込んでいます。なお、本製品は本プレスリリース時点において、特定保険医療材料として保険未収載です。

本製品の主な特長は次のとおりです。

1.低侵襲で安全性を追求
患者さんの安全を第一に考えて設計した細径深部電極により脳損傷リスクの低減を図るとともに、専用アンカーボルトと組合せて用いることで、より一層の正確性、安全性を追求。

 

2.臨床現場に最適化された設計
複数種類の電極長を用意し、症例に応じて選択が可能。手術ロボット使用時にも取り扱いやすい構造となっており、手術時間の短縮による医療従事者の業務負荷軽減を支援。

 

3.海外での豊富な実績
アドテック(株)の細径深部電極は、海外のてんかんセンターにおける採用、使用実績が多数。日本市場への投入により、脳波検査の安全性を追求し医療課題の解決に貢献。

細径深部電極とアンカーボルトを組合せた電極留置のイメージ(従来品との対比)

 

図1


<用語説明>

  1. SEEG(Stereo-Electroencephalogram):定位的頭蓋内脳波。てんかん焦点を特定するため、脳深部に細い電極を複数挿入し、脳波を立体的に記録・解析。
  2. 焦点切除術:てんかん発作の原因となる脳の限局した異常領域を外科的に切除し、発作の消失や軽減を目指す治療法。
  3. 脳機能の同定:頭蓋内電極から電気刺激を加え、周囲の脳領域の反応を評価することで、言語や運動など重要機能の位置を特定。

 

<製品仕様>

(細径深部電極)

電極径:0.86mm、電極長:2.29mm、電極数:10、全長:390mm、電極間隔:NE-730A:3mm、NE-750A:5mm、

レコーディングエリア:NE-730A:29mm、NE-750A:47mm

(アンカーボルト)

内径:1.0mm、外径:2.5mm

<医療機器承認番号>22800BZX00075000    
<クラス分類>
高度管理医療機器
  
<製品写真>

細径深部電極 NE-730A/750A

LSBアンカーボルト NA-A4AA/BA

 

お問合せ先:脳神経事業統括部 事業推進部
TEL 03-5996-8016

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