総合的なてんかん診断・治療に向けて戦略的に強化

 

日本光電は、この度、てんかん治療・神経診断の専用電極を提供するAd-Tech Medical Instrument Corporation(Ad-Tech(アドテック)社)の親会社であるNeuroAdvanced Corp.の株式71.4%を取得しました。当社の脳波計に関する専門的な知識とAd-Tech社の頭蓋内電極を組み合わせることで、業界ポジションのさらなる強化、薬剤抵抗性てんかんなど複雑な神経疾患への対応力を強化します。


日本光電の長年にわたる脳神経診断における専門知識と、Ad-Tech社の頭蓋内電極を組み合わせることで、総合的な治療を提供する準備が出来ています。両社の製品・消耗品は、すでに米国トップ50病院の半数以上に採用されていますが、今回の子会社化で、全米の医師や医療機関への採用がさらに進み、シナジー創出を期待しています。

 

日本光電アメリカ LLC社長のRoy Sakaiは、次のように述べています。「今回の子会社化は、てんかん治療の重要なソリューションを前進させるために極めて重要な一歩です。両社の強みを結集することで、正確な診断から高度な治療介入に至るまでのケアサイクルソリューションを提供する能力を強化します。」

 

Ad-Tech社の頭蓋内電極は、長時間脳波モニタリング、脳マッピング、SEEG、脳刺激等に使用されており、難治性てんかんやその他神経障害の患者さんの治療に活用されています。1983年の創業以来、Ad-Tech社は世界的なプレゼンスを構築し、米国、欧州、日本等の主要市場を含む60カ国以上で承認取得しています。

 

今回の子会社化により、日本光電がこれまでに培ってきた脳波計に関する専門知識とAd-Tech社の頭蓋内電極を組み合わせることで、総合的なてんかん治療をサポートする能力の強化につながります。日本光電は長期ビジョン「BEACON 2030」において、「グローバルな医療課題の解決で、人と医療のより良い未来を創造する」ことを目指しています。両社のコラボレーションにより、急性期のニューロクリティカルケア領域における患者さんへのソリューション提供、術中神経モニタリング(IONM)の機能維持や精度向上、デジタルヘルスソリューション(DHS)や解析力を活用して患者さんのデータ活用の強化につなげます。

 

株式取得の相手先であるARCHIMED社は、少数株主・合弁事業パートナーとなります。Ad-Tech社を2020年に買収して以降、Brian Smith氏をCEOに任命として派遣するなど深く経営に関与し、事業基盤の強化と持続的な成長に貢献しています。日本光電とARCHIMED社は、Ad-Tech社の未来をグローバルに牽引するため協力していきます。

 

※    本内容は、米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。

※ 本プレスリリースは当社の取り組みを報道関係者や株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様にお伝えすることを目的としたものであり、一般の方への医療情報の提供や顧客誘引を目的としたものではありません。