不整脈の代表的な治療方法であるカテーテルアブレーションは、アブレーション治療用のカテーテルで不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生箇所を焼き切る治療法です。

 

不整脈の種類にもよりますが、手技時間は大体2時間~4時間ほどで、体に負担がかからないよう、局部麻酔や静脈麻酔で行われます。

具体的な治療方法

アブレーション治療用のカテーテルを太ももの付け根から血管を通じて心臓に挿入し、カテーテル先端から高周波電流を流して焼灼することで、不整脈を根治します。

例えば、心房細動という不整脈の場合、左心房にある肺静脈の血管内やその周囲から発生する異常な電気信号を契機に起こるため、通常4本の肺静脈を囲むようにしてアブレーションの治療を行い、肺静脈からの異常電気信号が、心臓全体に伝わらないようにします。(右図参照)

カテーテルで心臓を焼灼しているイメージ図

※ 治療に関する注意点など詳細につきましては、かかりつけの医療機関にご相談ください。

広範囲電気的肺静脈開口部隔離焼灼

※画像提供:横須賀共済病院 循環器内科診療部長 高橋 淳 先生

監修:高橋 淳